マッキンリーの登山基地となるタルキートナ。
小さな村だが近年観光客も増え活気がある。
村全体は15分もあれば歩けてしまいます。

こちらは観光客相手の馬車。
今回の宿泊は村から車で15分程のファイヤーウィード
。山小屋風の簡素だが清潔なロッジでネパール好きの
ご夫婦が経営しています。

ディナーの炭火焼の牛肉が最高でした(^・^)
翌日はレンジャーステーションに登山申請に行きます。

ここはデナリ(マッキンリーのネイティブの呼び名)
に登る世界中の登山者が集まります。
現在のデナリ・フォーレイカーの登山者数と登頂率
がボードに記されています。
村はずれにある飛行場。

この単発プロペラ機でデナリBCのランディング
ポイントへ向かいます。


大量の荷物をチェック中!
機内からの眺め・・・・・。

さすが雄大です!!
機内の様子。パイロットも含め8人乗り。
約30分の豪快なフライトの末、
ランディングポイント(2200M)
に到着〜(^・^)
サウスイースト氷河からハンター北壁の眺め。

ここはムーンフラワーバットレスと呼ばれる
有名なルートがあります。
(写真中央右のバットレス)
ランディングポイント(LP)にはシーズン中は
レンジャーが常駐しており多くの登山者も
ここでソリの準備をしたりデポ品を埋めて
からのスタートとなります。
LPからのフォーレイカー(5220M)
アラスカ山脈第二位の高峰。
同じくLPからのデナリ(6194M)
正面のリッジがデナリで
一番有名なルート、カシンリッジです。
1日LPに滞在後ソリにて出発。
ここはC1。

ソリは安定して転倒しにくい箱型タイプで
今回は(荷物が軽かったこともありますが)
3回しかソリは転がりませんでした(^・^)
カヒルトナ氷河をソリで移動中。
氷河上で行動するため常にアンザイレン
しての行動です。
スキーヒルの長いダラダラした登り。
ハンター北峰(4441M)をバックに。
今回は荷物が少なく(アルパインアッセンツ
のプログラムの為、前回のチームの食料・
燃料が大量に上部キャンプにデポしてある為)
一撃で(荷揚げ無しで(^・^))
デポキャンプ(DC)へ(3350M)

ここまでは長く緩やかな登りでしたが
いよいよココからが登山スタートといった
感じです。
DCよりモーターサイクルヒルの登りを
眺める。
テントは各自で設営。
しっかり張らないと吹雪の時に
酷い目に遭います(>o<")


夜間雪が降りましたが・・・
今回はこの程度で済みテントを埋められる
ことはありませんでした^_^;
キャンプ地の様子。
白青のテントがキッチンテントです。
パーシューテントという名前ですが
意味は『スーパーテント』という意味らしい。

たしかに居住性は抜群だが
単純なネーミングだ・・・・^_^;
メディカルキャンプへの登り
とても元気な徳田さん(前)。細江さん(後)。
今回のチーフガイドのデイビッド。


デイブは見かけによらずとても繊細。
特に安全に関することには細かく、
ちょっとうるさい位・・・・。

しかし言葉が良く通じない外国人をガイド
する苦労は良く分かります。
ウィンディーコーナーを過ぎると
デナリが正面に見えてくる。


左のリッジがウエストバットレス。
正面がメスナークーロワール。
右のリッジがウエストリブ。
メディカルキャンプ(4330m)
ここもレンジャーが常駐しており。
レンジャーテントの前にはホワイトボード
で天気予報も見られる。
待望のMCに到着〜ヽ(`○´)/

天気の良い時は外でも食事がとれます。
食事はアメリカンスタイルですが、味、量
共に大満足!!
(量は多すぎか・・・・)
MCにてフィックスロープの通過の復習。

厚いグローブをしていると結構大変。
MCよりデナリを望む。
MCからウエストバットレスの
ヘッドウォールを望む。

涸沢から白出のコルを見ている
ような雰囲気だが上部の傾斜は
思ったよりあります。

第1回荷揚げ。
MCから上はソリが使用出来ない為
全てパックに背負っての登高となります。

ヘッドウォールのフィックス帯。
右が登り。左が下りのロープ。
コル(4900M)に抜け、
所々岩交じりの稜線を歩きます。
高度と重荷の為、急峻な場所では
スノーバー・岩角等々でランニングビレー
をとりながら歩きます。
右の顕著な岩峰がウオッシュバーンサム。
今回はここに食料をデポ。
今回の全参加者。(MCにてデナリをバックに)


残念ながら1名が体力不足の為
MCから下山することに決定。


デナリではAAIのガイドチームが
数多く出入りしており、
2年前南極で会ったトッドのチーム
と下山するこことなりました。
ハイキャンプ(HC)入り。

フィックス帯手前よりフォーレイカー。
同地点よりハンター。
重荷を頑張って運ぶ細江さん。
こうゆう遠征では少しでも楽をしたいのが人情。

しかし彼は最後まで辛い荷揚げ・荷下げ
にも積極的に行動して頂き大変助かりました。
フィックス帯で最も傾斜の強いところ。
(約55度)
リッジより約1000M下の
メディカルキャンプを見下ろす。
HC手前の雪稜。
ハイキャンプ(5250M)。

後ろに見えるトレースがデナリパス
へのトレース。
HCは開けた場所にあり、太陽があたっている
時間がMCより長く、お天気さえ良ければ
MCより暖かいくらい。

アタックに備え登山靴を干しているところ。
今回使用した靴はケイランドの8000という
オーバーブーツと一体型のもので耐寒性は
抜群!!(ビンソンでも使用)

ゴツイ外見に似合わず結構歩き易い。
晴天の時はこまめにシュラフも干します。

長期の遠征では衣食住を出来るだけ
快適にすることも成功の秘訣!!
HCよりデナリパス(中央のコル)を
望む。

各隊共スノーブロックを積み
風に対しての警戒を怠らない。

悪天候時にはテントが潰されて
敗退ということも実際にあります。
HCに続く岩稜の全景。

中央下部にウオッシュバーンサムが
良く見えます。
右側斜面がメスナークーロワール再上部。

ここをスキーで下りるというチームがいて
皆でカメラを向けて滑降を待ちましたが
なかなか下りてこない。

自分は何か他の用をしている
間に滑降した模様で残念ながら
生で見ることは出来ませんでした(>_<)
今回中間着に使用したパタゴニアの
R2ジャッケット。
軽くかさばらず、保温性も良く
温度差の激しいデナリでは
中間着として大活躍しました。
待望のアタック日
デナリパスに向かってトラバース中。

ここのところお天気がずっと良く
今日まで持つか危ぶまれましたが
ラッキーなことに快晴無風(^・^)

デナリパスにくると初めて見る北側の
景色、ハーパー氷河が見下ろせます。
デナリパスよりなだらかな頂上台地を
進みます。

前方はアーチデコンズタワー。
高度の影響で歩くスピードはゆっくり。

しかしながら高温(といっても−20度近くですが)
と無風のコンディションで快適!!
本当にサッカーが出来そうな
フットボールフィールドから最後の急登。
登山者の列が絶えることがありません(汗)
急登を終えるとサミットリッジが
待っています。
ランニングビレーをとりながら
慎重に登ります。
山頂直下の台地。

右から山田さん酒井さん徳田さん
栗本さん細江さん。
山頂よりタルキートナ方面を望む。
山頂より登ってきたサミットリッジ
を見下ろす。

う〜ん・・・美しい・・・・。
山頂にはこのプレートが刺さってます。

ここがデナリの山頂だ〜!!ヽ(`▽´)/

最高地点は狭く5〜6人がやっと
座れる程度。

山頂は大混雑でわずか15分程で下山開始。
帰路も慎重に下ります。
HCに1泊後MCに下山。

これが今回の全装備。
ソリも含め総重量約60`
を運びます。
途中DCで仮眠後一気にLPへ。

迎えのセスナがくるまでデポしておりた
ビールとウィスキーで宴会となりました^_^;
無事にアンカレッジまで戻り

登山予備日が余っていたので
皆で南のスワードへ観光へ出かけました。

これは途中で偶然出会った台湾のデナリ遠征隊
の方々と一緒に記念撮影。
途中のアラスカ湾沿いのフィヨルド。
なかなか豪快な眺めです!!
ビジターセンターにて。
スワードは港町で。海産物が豊富。
辺りの山は2000m足らずですがなかなか
立派な山容です。
帰りがけにイグジットグレッシャーを見によりました。
公園入口にあったボルダー。
本当はオブジェなのですが
暇に任せて何度かトライ^_^;
裏側が前傾で6級位?
その後先に日本行きに航空機が
確保された方々と別れ居残り組みは
フェアバンクス経由チェナ温泉へ行く事に・・・・

これはリチャードソンハイウェイからの眺め。
こういった雄大な眺めが延々と続きます。
このハイウェイも元々はゴールドラッシュの
為に造られたとか。
ここが待望のチェナ温泉です(^・^)
温泉とはいっても日本の感覚では
温水プールと
アンカレッジへの帰路にデナリ国立公園に寄りました。
ちょうどタルキートナの裏側になります。
公園内にいたムース
公園内は許可車両以外は通行出来ず
このようなレトロ(?)バスにて巡回します。
ビジターセンターにいた熊(><)
なかなか動物は現れませんでしたが
何と!!オオカミ発見!!
しかし大型犬のようにしか見えない^_^;
ビジターセンター
帰路に至近距離でムースを見れました(゚∀゚)
こちらはアンカレッジ空港の白くまの剥製
最後は何故か観光旅行のように
なってしまいましたが、
アラスカは自然が雄大でマッキンリーをはじめとした
アラスカ山脈も素晴らしいですが、
白夜の中、疾走した延々と続く原野が
今でも目に焼き付いています。

また機会があれば是非訪れてみたい
そんな気持ちにさせてくれる
数少ない場所の一つとなりました。


トップページへ戻る!!